妊娠中、まだ見ぬ赤ん坊に思いを馳せる…。そして、お父さん・お母さんは「健康に産まれてきて欲しい」と切に願っていることでしょう。お腹の中の赤ちゃんが健康に育てるためには、母親が摂る食事が大切になってきます。ということで、妊娠中に注意すべき食材(避けたい食材)について触れていきます。
「うなぎ」「レバー」は避けておきたい
真っ先にお伝えしたい食材は「うなぎ」「レバー」になります。いわゆる奇形児が産まれてくるきっかけを作ってしまう食材とされています。特に妊娠初期のときは注意をしておかなければなりません。
妊娠初期という時期は全く気付かないで迎えていることも多々あるため、「気を付けて!」と言っても、なかなか難しいといえます。
「もしかして妊娠してるのかな?」と思ったとき、既にこれらの食材を食べていた場合は落ち着かない気分になるかもしれません。
しかし、安心してください。少量であれば大きな問題はありません。上記の食材はあくまでも過剰摂取をしてしまったときに、奇形児が産まれるきっかけを作ってしまう可能性のある食材です。
ただ、避けるべき食材ではあるので、妊娠が発覚した後は可能な限り避けるようにしましょう。
具体的には「動物性ビタミンA」と呼ばれる栄養素が、奇形児が産まれてくる可能性を高くしてしまうと言われていて、うなぎ、レバーが代表的な食材となっています。
食中毒の危険性がある食料は避けたい
続いて紹介する避けたい食材は「ナマモノ全般」になります。例えば、刺し身だったり、カキだったり、生卵だったりです。正直なところ、食材自体に問題があるわけではありません(過剰摂取はダメですが)。気を付けたいのは「食中毒」です。
昨今の日本では刺し身など、様々な食材はしっかりと管理されているため、食中毒になってしまう可能性は低いです。しかし、妊娠中は、どうしても免疫力が下がってしまうため、リスクが多少なりとも高くなります。特に生牡蠣はリスクが高いため「絶対に避ける」という強い言葉で紹介をしておきたいと思います。食中毒になってしまうと、流産の危険性が高くなってしまいます。
このような最悪なケースにならないための予防線が「ナマモノ」のような食中毒になりやすい食材は避けるということですね。したがって、何かモノを食べるときは生ではなくしっかりと火を通すことが重要になってくるのです。加えて、夏のお弁当など、他にも食中毒になってしまう危険性があるものは、細心の注意を払うことも重要になってきます。
リステリア菌を多く含む食材も危険
いきなりリステリア菌と言われても、いまいちピンとこない方が多いかと思います。具体的な食材例を挙げると生ハム、スモークサーモン、ナチュラルチーズなどに含まれます。リステリア菌は、赤ちゃんの骨膜炎のリスクが高くなってしまうと言われています。
加えて早産になってしまう危険性も。厚労省のホームページにも注意喚起されているほどなので、ぜひとも注意をしておきたいところです。
一般的に食肉加工品だったり、魚介類加工品だったり、未殺菌の牛乳などから、このリステリア菌が検出されています。日本のように衛生管理がしっかりとされている国であれば、感染するリスクは少ないですが、食中毒の項で説明したように妊婦はどうしても免疫力が低下してしまいます。普段は大丈夫でも妊娠中はダメだったということになりかねないため、これらも気を付けておきたい食材です。
おわりに
どれも「過剰摂取をしなければ問題はない」ということが基本ではあります。ただ、危険が全くないわけではないため「少量なら大丈夫」というよりも、可能な限り避けるという心構えの方がよいと考えます。
また、今回は「食材」に焦点を絞っていたため取り上げませんでしたが、アルコールも避けなければならなりません。妊娠中は食材・飲料をはじめ、なにかと制限がかかってしまいストレスが溜まってしまいますが、子供のためと思い、家族で乗り越えるよう頑張りたいところですね。